川端建築計画
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野洲の家
 昭和38年生まれ築60年のこの住宅は、バリバリの伝統構法ではありませんが、伝統的な仕口継手で地域の大工さんが建てた母屋普請です。壁は土塗りに漆喰、屋根は三州の塩焼瓦、基礎は無筋コンクリート造です。
 筋かいが言い訳程度に入っていますが、耐震性能は全く期待できません。全くの無断熱ですので、冬は室内でも息が白くなります。1階の床は大変冷たく、気密性も全くありません
でした。
 令和2年に住人が居なくなったのをきっかけに、空家となりましたが、孫世帯がすむことになり、さらに60年
を快適に住まうべく、最新の技術を盛り込み材料は地元の自然素材を優先して使用し、改修工事を行ないました。

 工事内容は大きく分けて2つあり、1つ目は『耐震性能』です。土壁の特性を最大限に生かした地震応答解析による耐震補強を施しました。性能不足分は「素敵な板壁」で補って、十分な耐震性能を確保しています。
 次に『温熱性能』です。天井、外壁、基礎に断熱を施し、暖房用に床下エアコンを設置しました。1階の床は座敷と出居を除いて全て床暖房です。冷房は2階の小部屋にエアコンを設置して、1階と2階の各室へダクトで冷風を送っています。

 改修成功の鍵は古い部分をどう残すかです。腐食した部材は取り換えなければなりませんが、傷や臍穴、色褪せなどは、そのままにしています。

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改修前
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工事中
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